5月にこちらのブログで,もらいコロナの感染予防アイテムをご紹介しました.
【新型コロナ】もらいコロナの感染予防アイテム!ノータッチグッズでウイルスから身を守る
https://food-and-healthcare.com/anti-corona-virus-1674
そのなかでも,私がとくに注目していたのはエレベータのボタンを押すときの便利グッズでした.
芯を抜いたボールペンの先で押すやり方は,確かにエコではありますが,ペン先がウイルスで汚染されている可能性があるため,キャップが外れた場合などの二次汚染のリスクがぬぐえませんでした.でも,これを例えば,爪楊枝に置き換えたらどうでしょう?
実際に爪楊枝屋さんが,エレベータのボタンを押すタイプの非接触棒を開発したのが話題になっておりましたので,早速ご紹介してみたいとおもいます!
エレベーター・コロナ対策|爪楊枝をつかったエレベータボタン押下法の衝撃
今年の1月あたりから,新型コロナウイルス対策で,爪楊枝をつかったエレベータボタンの押下方法が中国を中心に広まりました.
This is the new norm for pushing the button in a elevator, one of the many scenes in #China during the #CoronavirusOutbreak . #Coronavirius #COVID19 #武汉肺炎 时代新式按键法。 pic.twitter.com/jjCWTGt5Op
— Jennifer Zeng 曾錚 (@jenniferatntd) February 11, 2020
出典:新浪財経
出典:新浪網
こういった動きを捉えて,日本でも数ヶ月遅れで同様の動きが広がってきました.
出典:星島日報
爪楊枝でエレベーターを操作する時がくるなんて💦
しかし、適切に用途に合ったものを使用しないと、強く押して割れたものが手に刺さったり、怪我のリスクもたかまりますね😣 pic.twitter.com/waGFpy0DGt
— ☀SHINJI OGAWA☀尾川慎二🏂 (@SHINJI5539) June 4, 2020
でも,爪楊枝はもともと歯の間に挟まった食品中の繊維などを取り除く用途につくられたものですよね.木製とはいえ,先端が尖ってできていますので,エレベータボタンも爪楊枝の先端でこすれて傷んでくるのは必至です.
そこで,爪楊枝にインスピレーションを得て「非接触棒」なる便利グッズが登場するに至ったのでした.
エレベーター・コロナ対策|爪楊枝のようで爪楊枝でない!?爪楊枝屋さんが開発した「非接触棒」
この4月に,大阪・河内長野の爪楊枝屋さんから発売されたのが「非接触棒」です.
爪楊枝でエレベータのボタンを押す様子からインスピレーションを得たのは,ほぼ間違いないでしょう(笑).
しかもこの商品,湿気てしまって爪楊枝にできず,ロスとして焼却処分するしかなかった北海道産白樺材のカット棒を再利用してつくられた,エコグッズなのです♪
従来の材料ロスを注目の人気商品に大化けさせ,歩留まりの向上に役立てたところが素晴らしいとおもいます!
出典:菊水産業
「さぁ思う存分つつくがよい」のひと言がめっちゃインパクトありますよねえ.
出典:菊水産業
つまようじ屋の非接触棒は、爪楊枝の原料のヒゴを束ねて縛って丸鋸で1つずつカットしてます🤣湿気てると機械に入らないのでこの方法しか無理なんです…#非接触棒 #爪楊枝 #コロナに負けるな日本 #町工場 pic.twitter.com/YyOFzKNjOv
— 菊水産業株式会社(国産つまようじ屋)【公式】 (@kikusui_sangyo) May 3, 2020
爪楊枝製造の際に生じる端材ですが,世の中の流れが変わって,新型コロナの感染拡大の影響で商品としての日の目をみることになったというところが皮肉っちゃ皮肉ですね.
出典:菊水産業
エレベータボタンを押すときに使うやり方.まずこれが基本形.
出典:菊水産業
非接触棒を個人で携帯すれば,例えば自販機のボタンを押下するのも怖くありません!
出典:菊水産業
不特定多数の方が触れている玄関のインターホンのボタンを押下するのにも使えます.
詰め替え用も絶賛発売中とのことです(笑).
エレベーター・コロナ対策|綿棒
既存の綿棒を爪楊枝がわりに使っているところも散見されます.
市役所のエレベーターにボタン押し専用綿棒😣 pic.twitter.com/R0sPBbc0IJ
— ヤスイ薬局しゃちょー @超地域密着 (@yasui_pharmacy) May 11, 2020
エレベーターのボタンは「綿棒」でプッシュ 下関「海峡ゆめタワー」がコロナ対策|毎日新聞
湯河原街駅前のエレベーターに「綿棒」 接触感染を防ぐために一工夫|小田原箱根経済新聞
エレベーターの相乗り「怖い!」綿棒や鍵で防げる?マンション住民の新型コロナ感染対策を検証|FNNプライムオンライン
エレベーター・コロナ対策|防疫小神器/防疫手提棒
携帯に特化した防疫小神器/防疫手提棒なるものも登場してきています.中国や台湾などで盛んに宣伝しているようですね.
こちらは非接触棒と違ってディスポーザブルタイプではないため,携帯するにせよ,ごみが溜まる心配も要らないというのが特徴です!
エレベーター・コロナ対策|プッシュスティック(PUSH STICK)
携帯に特化したプッシュスティックなるものも登場しました.前述の,防疫小神器/防疫手提棒とほぼ同じ発想です.タイ製.
スリムな形状かつ持ち物やストラップに装着できるキーリング付きで常に携帯可能、スティック部分はキャップ構造のため直接手に触れることはありません。材質はプラスチックやアクリル製のため、消毒ジェルやアルコール消毒でボタンに触れた部分を常に清潔に保つことができ、プラスチック製品は煮沸消毒も可能です。
また、プッシュスティックの代名詞となったタイの人気ブランドQUALYによるプッシュスティックは、廃棄された漁網からリサイクルされた製品。海に捨てられて環境汚染の元となる漁網を実用グッズとしてリサイクルすることで、汚れから指を守るだけでなく海も守ることができる環境にも優しいグッズとなっています。
出典:オクルコム
こちらも廃品から生まれたリサイクル商品ということで,環境にもやさしいのが特徴です.
穴が空いているので,リングを通してキーホルダーと一緒に携帯して持ち運べます.これは便利!
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似たり寄ったりの便利グッズが出てきています.たとえそれがディスポーザブルでも,例えば端材でできた爪楊枝などであれば,良いかなとは思います.
あとは動くたびにごみが増えるのはどうしたらよいか,ディスポーザブルでないタイプのプッシュスティックのようなものでも,アルコールを随時補充する必要があったり,結構面倒だったりします.防疫小神器/防疫手提棒は,扉の開け閉めなどにも使えますが,電車に乗るときの手すりやつり革を持つ手をどうしたら良いかといったところまではカバーしていません.どこまで気を遣ってどこから気を緩めれば適切なのか,なかなか判断が難しい部分もあります.
「新しい生活様式」の実践もいろいろ面倒ですが,もう少しポイントを押さえた形で賢く日常に取り入れられるようになれれば良いですね(K.T).