3月10日放送の「林修の今でしょ！講座」で，免疫機能の向上に資する蜂蜜（ハチミツ）の魅力について取り上げていました．でも，ハチミツといえば乳幼児にとっては禁忌の食品としても知られ，食べ方を注意しないとからだを壊す食品のひとつでもあります．
新型コロナウイルス感染症の感染拡大で始まり，多少の浮き沈みがあったにせよ，新型コロナウイルス感染症の感染拡大が収束の兆しを見せないままで終わりそうな2020年．生活様式を見直して感染リスクを抑えつつ，免疫力を高める意識を持ち続ける必要性はこれからも続きそうです．
そこで今回は，ハチミツと免疫機能にフォーカスを当て，免疫機能の向上に資するハチミツをふんだんに使用した新製品を５つほど取り上げ，さらにコスパの良いそばハチミツを挙げて，日常の食生活の参考として情報提供してみようと思います！
免疫機能の向上に資するハチミツの魅力
ハチミツの一般的な作用として抗菌作用があることが知られていますが，さらに生体への免疫作用に対する効果もあると考えられています．田中らは，日本国内で採取された蜜源の異なるハチミツについて免疫機能への影響を検討しました．その結果，いずれも好中球を誘導し，免疫機能を活性化するという結果が得られています．また，ハチミツの免疫活性はエンドトキシンによるものであると考えられています．
日本国産蜂蜜によるマクロファージと好中球の免疫機能に及ぼす影響｜京都産業大学先端科学技術研究所所報
エンドトキシンとは微生物がつくる毒素のことです．
つまり，ハチミツにはもともと微生物が混ざっているものと考えるのが正しいでしょう．
一般的に，ハチミツは包装前に加熱処理を行わないため，ボツリヌス菌が混在していることがあります．また，ボツリヌス菌（芽胞）の耐熱性は120℃，4分とされており，通常の加熱や調理では死にません．
出典：
「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから」｜厚生労働省（pdf）
ヒトの胎児の腸内は基本的に無菌状態にあり，1歳未満の赤ちゃんの場合，腸内の細菌叢がまだ形成途上にあります．そのため，新生児がハチミツを口にすると乳児ボツリヌス症を発症する危険があるため避けるべきでしょう．
「林修の今でしょ！講座」では，免疫機能の向上に資するハチミツを取り上げる一方，1歳未満の赤ちゃんに与えた場合，乳児ボツリヌス症を発症する可能性があることについても触れていました．また，食べ過ぎは糖分の取り過ぎにも直結するため，摂取量は1日30g程度を推奨していました．
ハチミツをトーストに塗ったり，自家製のサラダにドレッシングがわりにかけたり，さらにハチミツを砂糖の代替品として利用したりという，様々な活用事例が紹介されました．ハチミツそのものはそれほど安いものではないので，コスパの良い種類のハチミツを選んで，1日の摂取量を気にしながら利用するのが良いのだろうとおもいます．
免疫機能の向上に資するハチミツをふんだんに使用した新製品
ビネガードリンク「HOPLUS（ホプラス）」｜TRINUS（トリナス）
果汁とハチミツ，リンゴ酢にキリンホールディングスが10年かけて開発した熟成ホップエキスをブレンドした，ビネガードリンク「HOPLUS（ホプラス）」が11月18日より先行予約販売をはじめました！
出典：TRINUS（トリナス）プレスリリース
フレーバーは
・ゆず果汁
・甘夏果汁
・もも果汁
・ぶどう果汁
の4種類．
酢は血糖値の上昇を抑制する効果がありますし，果汁とはちみつを組み合わせたビネガードリンクに，殺菌作用が期待されるホップをうまく活用した新しい切り口の商品として，私も興味津々です♪
はちみつチョコ｜リセラファーム
島根・江津産のハチミツ「万花蜜（まんかみつ）」にペルー産のナチュラルカカオパウダーを100%使用した「はちみつチョコ」．大阪・福島で，“内面からの美容と健康にこだわり抜いたレストラン”「リセラ リナーシェ」を展開するドクターリセラのオリジナル新製品です！
出典：リセラファーム プレスリリース
混ぜものなし，高熱処理なし，ハチミツ同士を混ぜ合わせることもしない，朝どれハチミツが使われているところがポイントですね♪
ハーゲンダッツ クリスピーサンド クアトロフォルマッジ～4種のチーズとはちみつ～｜ハーゲンダッツ
出典：ハーゲンダッツ プレスリリース
チーズの塩味とはちみつの甘みのコントラストがクセになる味わいに仕上げたという，ハーゲンダッツの期間限定クリスピーサンド．
「濃厚なチーズの味わいに負けないよう、爽やかな香りとフルーティーな甘みが特長のオレンジはちみつを使用しました。チーズの塩味と甘いはちみつのコントラストがやみつきになる味わいです。 」
Instagramでも「美味しすぎる」と大評判です♪ これはお店で見つけたら即ゲットですね！
マヌカハニーにハーブをザクザク練りこんだおいしいのど飴｜メイド オブ オーガニクス
出典：メイド オブ オーガニクス プレスリリース
有機JAS取得の「マヌカハニー+カモミールスプレー」が，携帯しやすいのど飴になって登場しました．
タスマニア産のレザーウッドハニー TA5＋，ニュージーランド産のマヌカハニーUMF10＋などを贅沢に採用．
しつこくない甘さと，咳止めに使われるアイビーがさりげに配合されているところもGoodですね♪
honey monie ACACIA HONEY｜MY HONEY
出典：MY HONEY プレスリリース
天然・非加熱の生はちみつ専門店「MY HONEY」と，【世界一綺麗なはちみつを】をコンセプトとする「巣鴨養蜂園」がコラボした携帯できるスティックはちみつ「honey monie ACACIA HONEY」が10月15日より発売開始されました．
低糖質（低GI）で知られる稀少なアカシアはちみつを使用した2.5gのスティックタイプ．
スティック状のハチミツはこれまでなかなか見る機会がありませんでしたが，鞄にしのばせて小腹が空いた時などに好適ですね♪
免疫機能の向上を目指してお手軽にハチミツを摂取するためには
ハチミツは，ボツリヌス菌や糖分を気にしながらも健康にも良い食品ですが，種類によってはかなり高額ですよね．
「林修の今でしょ！講座」では，MGO（メチルグリオキサール）の値が高いものだと，成分が高いと紹介していました．抗菌力がずば抜けて高いのは，ニュージーランド原産のマヌカハニーですが，原産地が限られ，生産量も少ないためそれなりに価格も高いです．そこで同番組では，値段も手頃でウイルス撃退パワーが高いものとして，そばハチミツを紹介していました．
免疫機能の向上を目指すにはコスパの良いそばハチミツがおすすめ
その名のとおり，そばの花から採れるハチミツです．ただし特徴的な独特のきつい匂いに対してはかなり評価が分かれるようです．通常のハチミツでも摂取量を気にして利用するのが良いと思いますが，そばハチミツの場合は，さらにそばアレルギーにも留意する必要があります．からだに合わないと感じたら，食べるのをやめる勇気も必要かとおもいます．そばハチミツ単体ではなく，料理やお菓子の具材のひとつとして利用するのが賢明でしょう．
<<参考>>
そばハチミツの通販サイト
北海道産そばの花のはちみつ｜西澤養蜂場の蜂兵衛館
Photo by 西澤養蜂場
北海道産ソバはちみつ｜札幌山本養蜂園
Photo by 札幌山本養蜂園
純粋蜂蜜『そば』｜武州養蜂園
Photo by 武州養蜂園
能登そばの蜂蜜｜みつばちの詩工房
Photo by みつばちの詩工房
秋田県産 ソバはちみつ｜こだわりの味協同組合
Photo by こだわりの味協同組合
里山のそば蜂蜜｜山田養蜂場
Photo by 山田養蜂場
そば蜜｜いわてのはちみつ小野養蜂場
Photo by いわてのはちみつ小野養蜂場
国産そば蜂蜜｜長坂養蜂場
Photo by 長坂養蜂場
国産そば蜂蜜｜ハチミツ専門店【かの蜂】
Photo by かの蜂
蕎麦蜂蜜｜蜂蜜工房
Photo by 蜂蜜工房
国産そばはちみつ｜秋田屋
Photo by 秋田屋
蕎麦蜂蜜｜まじめな蜂蜜
Photo by まじめな蜂蜜
そば蜂蜜｜石蔵のはちみつ
Photo by 石蔵のはちみつ
そばのはちみつ｜黒田養蜂店
Photo by 黒田養蜂店
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ハチミツが免疫機能の向上に資することがわかっていても，これまではパッケージが限られていて，なかなか食べたくても食べられなかったように思います．withコロナの期間が長引くにつれ，様々な方々が工夫を凝らしてこれまでになかった新商品が登場するようになり，選択肢の幅も広がったのは個人的には嬉しく思っています（K.T）．