バレエを目指されている方は,単にスタイルがよくなるだけでなく,背筋も強くて姿勢がきれいなことに憧れを感じている方も多いのではないでしょうか.ふだんから意識していないと,どうしても前屈みの猫背になっていくので.
軸をしっかり持って身体をまっすぐに整えていくことによって美しさを感じることができますが,さらに体型が締まっていると身のこなしも良くなってきます.
自身のコンディションに合わせて,バーレッスンやピラティスなどを組み合わせて,バランスのよい身体づくりを目指すのはもちろん重要なことですが,さらに身体をかたちづくる土台となる食事の中身についても気を配りたいものですね.
一般の方が,プロのバレエダンサーの食事内容のポイントを参考に生活習慣を意識していくだけでも,やせやすい身体に変えていったり,理想の体型を維持していくことにつながっていくとおもいます.
プロのバレエダンサーのようなスタイルに憧れる方は,参考にしてみてはいかがでしょうか.
バレエ選手の食事は低脂肪で高タンパク質が基本!
バレエダンサーは,インナーマッスルを鍛えて美しいラインをつくりあげる必要があります.そのために太る原因をつくる偏った食事を意識的に避ける傾向にあるかと思います.
水もよく飲むようにします.
また,単にやせているだけでは,美しさを感じずに逆に貧相さを感じさせてしまうので,筋肉量を増やして代謝量を高めることも必要となります.
筋肉をつくるためには,そのもととなるタンパク質が必要ですが,食事でタンパク質と摂取すると同時に必要以上に脂質を多く摂取してしまう可能性も考慮しておきたいものです.
筋肉量を増やすために高タンパク質な食事を心がけていても,脂肪分の過剰摂取を避けるようにしておかないと,筋肉が付く前に脂肪がついてしまいかねません.
低脂肪で,多くのタンパク質が含まれている食事をするうえで,多くの人たちがおすすめしている食材が鶏のむね肉です.
タンパク質が多く含まれているだけでなく,肉類のなかでも脂肪分が少ない特徴があります.
バレエの食事におすすめの低脂肪で高タンパク質なリゾットとは?
リゾットは,和食でいうとお粥に近い,イタリア発祥の料理です.
リゾットは,さまざまな食材を入れて食べることができるので,健康に良い野菜なども同時においしく食べることができるメリットがあります.
また,しっかり加熱調理しているので消化にも良く,これからの寒い季節にもピッタリです.
リゾットには白いごはんが使用されることが多いですが,元々は麦が使用されていました.日本でも麦ごはんを食べる習慣はありますが,米飯と比べると麦ご飯はそれほど浸透しているとはいえません.
しかし,タンパク質は白いごはんよりも麦飯の方が多く,白米よりも低脂肪という特徴があり,リゾットにするのであれば麦ごはんを取り入れてみるのも一法ですね.最近は,オーツ麦を使ったリゾットなんてのも市販されてきていますね.
出典:ダイショー プレスリリース
出典:マルサンアイ プレスリリース
プロのバレエダンサーはもちろん,健康のためにバレエを取り入れようと考えておられる方に必要な栄養をとることができ,バリエーションも豊富で飽きにくいメリットもありますね.
さらに自宅でも比較的に作りやすく,料理経験が少ない人でも作り方さえわかれば簡単に作ることができますよ.
簡便につくれる市販品も登場して,さらに健康的なリゾットが身近な食材になりました.
バレエダンサーにはカルシウムも必要?乳製品でしっかりした骨を手に入れよう!
バレエダンサーは,インナーマッスルを鍛えて美しいボディラインを身につけるとともに,ボディラインの維持することが日常のルーティンになっています.
しかし,ふだんのレッスンやボディメンテナンスだけでは不十分で,骨をつかさどるカルシウムも意識的に摂取する必要があります.
健康的な身体を手に入れるためには,栄養バランスを整えることがたいへん重要です.
しかし,バレエダンサーかどうかにかかわらず,多くの人にとって日常の食生活でのカルシウム不足が指摘されています.
カルシウムと言えば骨を強くするイメージがありますよね.実際,骨に作用する栄養素であり,乳製品をとることで効率よくカルシウムを摂取することができます.
乳製品は,牛乳やヨーグルトなど,さまざまな乳製品に含まれており,意識すれば食事の際にも気軽に摂取しやすい食材です.
ただ,乳アレルギーをお持ちの方の場合,小魚など,乳製品以外の食品でカルシウムを摂取する必要があります.
バレエダンサーにとって補食は重要!?ダイエット効果も期待できる
補食という言葉をご存知でしょうか.
補食とは,一日3回の食事以外に軽い食事を摂ることをいいます.
これだけ聞くと,食べすぎて太るんじゃないかと思ってしまいますよね.
しかし,正しい方法で補食することによって,ダイエット効果を期待することができるので,バレエダンサーのみならず,バレエダンサーの食生活を参照して,自らの食生活の見直しを図る一般の方々にとっても大きなメリットがあります.
補食をすることでここぞというときの集中力を高めたり,スタミナを回復することにつながります.
バレエは瞬発力が求められ,想像する以上に身体を激しく消耗することから,意識した食習慣を身につけないとスタミナを切らしてしまいかねません.
スタミナが足りないと集中力も欠け,パフォーマンスを最大化することも難しくなってしまいます.
バレエダンサーをよく観察してみると,小腹が空いた時におやつを口にしたり,軽食を摂るなどの自分なりのルーティンをもって行動していることが見えてきます.
補食がダイエットに有効である理由は,極度な空腹状態を未然に防ぐことができ,一度の食事量を抑えるからに他なりません.
いきなり多くの量を食べてしまうと,血糖値が急上昇してしまい,身体にはよくありません.
ただし,バレエダンサーのように激しい運動をしていないのにも関わらず,通常の食事にプラスオンして補食をしてしまうと,食べ過ぎでひいては肥満体型になってしまいます.1日の食事の総量と運動量とのバランスに配慮したいものですね.
プロのバレエダンサーにまなぶ食事のまとめ
プロのバレエダンサーは,ふだんからインナーマッスルを鍛えているだけでなく,食事面をしっかり管理しているからこそあの美しい身体を手に入れています.
運動量とのバランスを考慮する必要がありますが,同様の考えで食事内容を工夫すれば,スタイル維持やダイエット効果が期待できます.何しろ,背筋がぴんと伸びて,身のこなしも優雅なバレエダンサーから学べることは多くあるでしょう.
運動不足や加齢で基礎代謝も次第に低下するので,同じような生活習慣のままダイエットや理想の体型を維持することは難しく,勘違いして一部の栄養をとらないような偏った食事をしてしまう事例も見受けます.
インナーマッスルが鍛えられ,身体のラインがきれいな姿勢は,何歳になっても維持したいものです.バレエダンサーの方は,現役を引退されてもスタイルが維持されている方が多いのも,ふだんからの意識に違いがあるからだろうと思います.
栄養バランスに気を付けて,エクササイズも継続しながら美しい身体をつくってきましょう(K.T).
出典:StockSnapによるPixabayからの画像