TBSテレビ「健康カプセル!ゲンキの時間」で話題になった,超健康野菜「華おとめ」について,その秘められた魅力についてご紹介します.
「華おとめ」はコクと旨味,高糖度を兼ね備えたプレミアム中玉トマト
「華おとめ」は,福井シードが品種登録した,全国的にも作付けが少ないプレミアム中玉トマトです.2008年に品種登録されました.コクと旨味,さらに高糖度を兼ね備え,しかも価格もお値打ちという贅沢なトマトは,全国的に見てもなかなかありません.食欲をそそるあざやかな紅色をしており,果皮が薄く食味もよいのが特徴です.
ただのフルーツトマトではない,ファームアベタの「華おとめ」
「健康カプセル!ゲンキの時間」で取材を受けた,茨城県結城市のファームアベタでは,「華おとめ」を栽培し,10月から6月までの8ヶ月間の長期にわたって収穫し,しかも味のブレが少ないことを売りにしています.ファームアベタで栽培されている「華おとめ」は,“ゼッピン娘”というオリジナルブランド名で販売されており,他の一般的なフルーツトマトのように水分を極限まで制限しストレスをかけることで糖度を上げることをしていません.できる限りストレスをかけずしかも品種のもっている能力を最大限に引き出すことによって高糖度のトマトの栽培を可能にしています.甘くて美味く,しかもフルーツトマトにありがちな皮が硬くて食べにくいという問題も回避しています.そのため,これまでにもテレビで何度か取り上げられているほか,結城市の結城ブランドマップに掲載され,結城市のふるさと納税対象品目にも選ばれています.
生食用としても加工用としても何にでも使える万能トマト
トマトはこれまで,生食用トマトと加工用トマトの2種類に大別され,それぞれの特徴に特化した品種が育成されてきました.プレミアム中玉トマトの「華おとめ」は,収穫時期を変えることによって,生で食べても美味しく,加熱すると旨味がさらに増して美味しくできる万能トマトです.国内の加工用トマトは従来,主にジュース原料として用いられ,海外からの輸入原料との価格競争によって作付けそのものが減少傾向で歯止めがかからない状況にありました.それが,生食用にも加工用にも活用でき,しかもプレミアムなことを前面に押し出すことによって,ハウスでの水耕栽培でありながら収益化が図られる,次世代型篤農トマト栽培事業のテストケースとしても,「華おとめ」のこれからの動きから目が離せません.(K.T.)