血糖値と食欲をコントロール!『「糖尿病」改善が期待できる食べ物&飲み物』(エスクァイア編集部)を具体的に読み解く!【エスクァイア】

エスクァイア編集部が「「糖尿病」改善が期待できる食べ物&飲み物17選」として,17種類の糖尿病の改善が期待できる食べ物を紹介した記事を公開しました.

血糖値と食欲をコントロール!「糖尿病」改善が期待できる食べ物&飲み物17選

本記事ではさらに解釈を加え,それぞれの「糖尿病」改善にかんする科学的根拠や,日本国内で入手可能な関連商品などについて順を追ってみていきたいと思います!

豆類(特に小豆)ー「糖尿病」改善が期待できる食べ物

豆類にはばらつきはあるものの,多種多様にポリフェノールを含んでいます.
一般にポリフェノール類は抗酸化活性作用を持っていることから,豆類の機能性として,糖尿病発症予防効果に期待が持たれるようになりました.各豆類のポリフェノールの含有量と抗酸化活性との間には高い正の相関が認められており,北海道立総合研究機構(道総研)が豆類の種類による抗酸化活性の比較を行ったところ,大豆に比べて小豆が10倍以上の活性があることがわかりました.

小豆を食べて元気に長生き!<小豆の抗酸化活性について>|北海道立総合研究機構(道総研)

道総研が紹介している「あずき茶」は焙煎した小豆を煎じてつくった飲料で,例えば老舗和菓子会社の榮太郎本舗では,その名も「ポリフェノールあずき茶」という名称で販売しています.

いっぽう,小豆は糖質が高いため,一度に多く食べすぎると血糖が上がりやすくなるので,食べる量には細心の注意が必要です.



緑茶 ―「糖尿病」改善が期待できる飲み物

緑茶カテキンの抗酸化作用によって,糖尿病発症によってもたらされるインスリン抵抗性の改善が期待されています.
今年6月,九州大学・久山町研究とサントリーを中心とする研究グループによる共同研究で,緑茶に含まれる旨味成分のテアニンが分解したことによって生じるエチルアミンの血清中に含まれる濃度が高い人は,将来における2型糖尿病の発症リスクが低いことを明らかにし,専門誌「Diabetes Care」に公開しています.

Serum Ethylamine Levels as an Indicator of l-Theanine Consumption and the Risk of Type 2 Diabetes in a General Japanese Population: The Hisayama Study|Diabetes Care

ほうれん草,ケール,コラードグリーンなど ―糖尿病の改善が期待できる食べ物

ほうれん草などに多く含まれるカロテノイドの一種ルテインは,生体内で抗酸化作用を示すことから糖尿病網膜症の予防効果が期待されています.
特に寒締め処理をしたほうれん草(ちぢみほうれん草)でルテインの含有量が高くなるものがあり,機能性食品として販売されています.

寒締めほうれんそう

冬限定の岩手県を代表する農産物として,積極的に広報をかけています.
来年1月には「岩手寒じめほうれん草の 産地ミステリー見学会」.「寒じめほうれん草選手権2020」が開催される予定です.

機能性表示食品 寒じめほうれんそう|JA新いわて

寒じめほうれんそうの秘密|久慈農業改良普及センター

「岩手寒じめほうれん草の 産地ミステリー見学会」と「第6回寒じめほうれん草選手権2020」開催|野菜ソムリエコミュニティいわて

ちぢみほうれん草

雪印種苗が開発した雪美菜02をはじめ,いくつかの「ちぢみほうれん草」の品種があり,それぞれ地域ブランド農産物として広がりを見せています.

寒締めちぢみほうれん草|JAきたみらい

ちぢみほうれん草|食材王国ぷれ宮夢みやぎ

農産物情報 ちぢみほうれんそう|カラダにとちぎ

寒ちぢみほうれん草|JA筑前あさくら

ナッツ類 ―「糖尿病」改善が期待できる食べ物

Circulation Research誌2019年3月15日号に,2型糖尿病患者に対して日常的にナッツを摂取した場合,対照群と比較して心血管疾患の発症および死亡リスクが低いことが示されました(糖尿病は動脈硬化性疾患の重大な危険因子です).過去にも地中海食に関する疫学的研究は数多く行われており,特にエキストラバージンオイルとナッツの摂取による心疾患障害の発症リスク低下に関する報告はよく知られています.

Nut Consumption in Relation to Cardiovascular Disease Incidence and Mortality among Patients with Diabetes Mellitus|Circulation Research

(続く)