房州びわとモチガツオ!現地でしか食べられない千葉・南房総の旬のグルメに迫る!【KAT-TUNの食宝ゲットゥーン】

2021年7月1日放送のTBSテレビ「KAT-TUNの食宝ゲットゥーン」は,もうご覧になりましたか?

「KAT-TUNの食宝ゲットゥーン」は,KAT-TUNと新人ディレクターがチームを組み,お宝食材(食宝)を目指すというグルメ番組です.

今回は,千葉・南房総に旬の味覚を探しに出かけ,房州びわとモチガツオに出会いました!

そこで今回は,千葉県北西部からはもちろん,東京・神奈川方面からも東京湾アクアラインを使えば2時間圏内の南房総の旬のグルメに迫ってみたいと思います!




千葉・南房総の房州びわって何?皇室献上ってすごいの?

房州びわとは.千葉・南房総や館山などの南総エリアを主な産地とする,県の特産果樹のびわのことを指します.ハウスびわが5月,露地もののびわが6月が収穫の旬となっています.

食宝・房州びわとの邂逅|道の駅とみうら

「道の駅とみうら」は,南房総・富浦にある道の駅で,びわグッズでいっぱいの場所として知られています.びわグッズの販売はもちろん,びわ茶の原料にもなるびわの葉を用いた体験ワークショップなんかも行われています.

KAT-TUNが来訪したことを示すPOPもできて良い感じですね♪

道の駅とみうら

食宝・房州びわとの邂逅|ほづみ・びわランド

覚えていらっしゃる方がどれだけおられるかわかりませんが,南房総といえば2019年9月から10月にかけて房総半島を襲った台風15号および19号の被害が甚大でした.
家屋や送電線の鉄塔などの被害以外に,地元特産のびわ栽培にも深刻な被害をもたらしました.

千葉県唯一の皇室への献上品であった房州びわも,台風被害に加えて追い討ちをかけた新型コロナ禍の影響もあり,遂に皇室献上が途絶えてしまいました.

南房総市では,2020年8月6日から90日間,初夏の味覚「房州びわ」のクラウドファンディングを募り,びわ農家復活の補助に充てられました.



出典:千葉県南房総市

「KAT-TUNの食宝ゲットゥーン」で取り上げられたほづみ・びわランドは,南房総市の動きとは別に,danchuが実施した台風で被災した千葉の生産者・流通業者を応援する、dancyu初の「房州びわ」のクラウドファンディングプロジェクトに参加した農家のひとつでした.

今回,「KAT-TUNの食宝ゲッットゥーン」に取り上げられ,房州びわそのものにとどまらず,房州びわジャム,房州びわシャーベット,房州びわ茶…といった数々の房州びわの加工品を紹介することができるまでに復活したというのは,これまで培ってきた房州びわの歴史を絶やさないという意気込みの現れだと思います.慧眼に値しますね.

ほずみ・びわランド

食宝・房州びわとの邂逅|房州びわジャム

房州びわは,収穫時期が年に1週間くらいしかなく,旬が非常に短いため,さまざまな加工品として通年で美味しさを楽しむことができるよう工夫しています.

「KAT-TUNの食宝ゲッットゥーン」で紹介された,房州びわジャムもそのひとつ.
南房総のびわ農園の中でも名前が通っている,福原農園さんでは,館山の館山フルーツ工房さんで加工してもらって房州びわジャムを販売しています.

めっちゃ美味しそうですよね!

前述の道の駅とみうらでは,房州びわジャムの通信販売を行なっていて,遠隔地にお住まいで南房総までなかなか足を運んで買いに行けない方は,機会があればぜひお試しになってみてはいかがでしょうか.


写真:道の駅とみうら 枇杷倶楽部

食宝・房州びわとの邂逅|房州びわシャーベット

「KAT-TUNの食宝ゲットゥーン」の番組の中では,房州びわの加工品として,房州びわシャーベットも取り上げられていました.

こちらも道の駅とみうらで通信販売を行っております.

びわの味が色濃くシャーベットに出ていて,とても美味しそう.

通販で買って食べてもほんの一瞬で終わってしまうので,今度千葉に帰ったら時間を見つけてぜひ食べに行ってみたいと思います♪

千葉・南房総のモチガツオ|モチガツオはとれたての新鮮なカツオが決めて!

モチガツオは,一般的には遠州・浜松名物のおさかなとして知られています.

浜松では、“もちがつお”と呼ばれるかつおを味わうことができます。最大の魅力は、お餅のようなモチモチ感。つきたての餅のように、ねっとりと歯にまとわりつくような食感で、一度食べると病みつきになります。

“もちがつお”は、特別なかつおではなく、死後硬直する前の真がつおのことを言います。保存のための氷をほとんど入れないため、身が締まらず、刺身で食べるととても柔らかいのです。浜松では、4月から5月頃、市場に出回ります。

“もちがつお”は、日持ちがしないため、遠方へ出荷することが難しく、ほとんどが地元で消費されています。浜松には、遠州灘で釣り、舞阪港で水揚げ、そしてお店で食べるという流通システムがあるからこそ、味わうことができる一品です。

出典:もちもちした食感は絶品!浜松名物“もちがつお”|浜松市

もちろん,カツオが獲れる場所であれば,浜松に限らず,モチガツオの美味しさに触れることが可能です.

「KAT-TUNの食宝ゲッットゥーン」で南房総のモチガツオが取り上げられたのは,房州びわと産地が重なっており,かつ東京近郊で太平洋の新鮮なカツオが手に入る身近な場所だからでしょう.南房総の勝浦市には,日本有数のカツオの水揚げ量を誇る勝浦漁港があります.カツオ漁港がある土地だからこそ,新鮮なモチガツオのご相伴にあずかることができるという訳ですね.

千葉・南房総のモチガツオ|モチガツオのニラ炒め

ニラとオイルと新鮮なカツオさえあれば,あとはフライパンで炒めれば簡単にできてしまうカンタンメニュー.漢の料理ですね.

ただ,せっかく勝浦漁港の近くで新鮮なカツオをゲットしても数時間でふつうのカツオと変わらなくなってしまうので,地元の食堂で食べるか,日帰りは諦めて勝浦近辺のキッチン付きの宿を押さたうえで,自分で買って来たカツオをその場で炒めて食べてしまうかの二択が現実解なのかもしれません.

勝浦あたりだとコテージやコンドミニアムも多いので,東京オリンピックの喧騒を避けて南房総のコテージでワーケーションという方もきっとおられることと思います!

千葉・南房総のモチガツオ|カツオのすり流し汁

これも超簡単な漢の料理.漁師めしと言い換えてもよいかもしれませんね.

赤身の部分と骨についている部分をスプンでかき落として1/2の量のみそを混ぜてつみれのようにおつゆに落とし入れる

出典:かつおのすり流し汁|鹿児島県漁業協同組合連合会

たったこれだけ.かつおから濃厚なだしがとれますし,お刺身などを食べた後の残りものだけでつくれます.

千葉・南房総のモチガツオ|気をつけたいヒスタミン中毒

カツオを食することによって発生する食中毒の事例として,ヒスタミン中毒があります.
これは,カツオがイワシやマグロなどとともにヒスタミンの出発物質であるヒスチジンを多く含む魚種であるためです.しかし,モチガツオを食べるために漁獲後数時間内に調理して食べる分には心配はいりません.また,貯蔵して時間をおいてから食べる場合には,漁獲後速やかに冷蔵・冷凍し,常温での放置時間を最小限とする衛生管理を徹底することが重要です(参考:内閣府食品安全委員会発行のファクトシート).

都内などのスーパー等で購入したカツオを食べてヒスタミン中毒が起こる原因として考えられるのは,カツオの温度管理,衛生管理が必要十分ではなかったということが挙げられるかと思います.特にフードチェーンが長くなるにつれて様々なリスク要因が懸念されますので,カツオが獲れる勝浦漁港の近辺でモチガツオ三昧の余韻に浸るというのは最高の贅沢なんじゃいないかなあとおもいます!(K.T)